世界の観光地名がわかる事典 「ハルシュタット湖」の解説 ハルシュタットこ【ハルシュタット湖】 オーストリア中部のザルツブルク(Salzburg)近郊のオーバーエスターライヒ州にある湖。オーストリアアルプスを間近に望む湖水地帯ザルツカンマーグートの最奥部、ダッハシュタイン山の麓にある風光明媚な面積8.55km2の湖で、湖畔のハルシュタット(Hallstatt)の家並みと湖は、同国を代表する美しい景観として注目されている。「プレッテ」と呼ばれるザルツカンマーグート地方独自のボートで湖上遊覧が楽しめるほか、ダイビングスポットとしても人気がある。ハルシュタットの町外れには、古代ローマ以前にまで遡る世界最古の岩塩坑がある。この塩坑から古代の墓地遺跡が発見され、ハルシュタット文化(中央ヨーロッパで紀元前12世紀ごろの青銅器時代後期から鉄器時代初期に栄えたケルト文化)の由来となった。世界遺産(「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」)に登録されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報