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ハーリヒ(読み)はーりひ(その他表記)Wolfgang Harich

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーリヒ」の意味・わかりやすい解説

ハーリヒ
はーりひ
Wolfgang Harich
(1921―1980)

ドイツの哲学者。東プロイセンケーニヒスベルク(現、ロシア領カリーニングラード)生まれ。第二次世界大戦が終了した1945年以来共産主義運動に参加し、1946年ドイツ社会主義統一党に入党した。1949年東ベルリンのフンボルト大学教授、1953~1956年『ドイツ哲学雑誌』Deutsche Zeitschrift für Philosophie編集長。好んでG・ルカーチの作品を取り上げ、ソ連におけるスターリン批判開始後は、東ドイツの党、国家機構および社会全般の自由化ならびに民主化を要求するなど反体制的主張を強め、1957年3月、「破壊活動グループ」を結成したかどで懲役10年の判決を受けた。おもな著書として『革命的性急さの批判について』Zur Kritik der revolutionären Ungeduld(1971)、『成長なき共産主義』Kommunismus ohne Wachstum(1975)がある。

[深谷満雄 2015年3月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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