バイオパイリボール

最新 地学事典 「バイオパイリボール」の解説

バイオパイリボール

biopyribole

鎖状珪酸塩鉱物と層状珪酸塩鉱物の総称。1911年,A.Johannsenがbiotite, pyroxene, amphiboleの合成語として提唱したが,70年J.B.Thompsonは新たな意味を加えこの語を再提唱した。角閃石の二重鎖構造は(010)に平行に構造を分割すると,雲母構造(M)と輝石構造(P)の1:1の組合せとして理解でき,MとPのさまざまな組合せでさまざまな鎖状珪酸塩の構造が導きうる。これら全体と層状構造を合わせてバイオパイリボールという。ポリゾマティズムの典型例。層状構造を除いて鎖状珪酸塩鉱物を総称してパイリボールという。その後三重鎖構造の鉱物(ジムトンプソ石)や三重鎖と二重鎖構造の鉱物(チェステライト)等も発見された。これらは,輝石・角閃石のクラシカルパイリボールに対して,ノンクラシカルパイリボールという。バイオパイリボールの鉱物群のなかでは異なる幅をもった鎖状構造が同時に成長したり,あるいは母相構造中で一部が別の幅の鎖状構造に変化することがある。このときc軸からみた高分解能電顕像では,異なる幅をもつ鎖状構造がちょうどジッパーのようにa軸方向に一定幅で母相構造に入り込む場合がよくある。このようなとき,異種構造同士の接合した端部分にみられる構造的制約を表す法則性をジッパーターミネーションルール(zipper termination rule)という。つまり構造的歪みがない場合に成り立ち,単鎖幅に対応するサブチェーンは異種構造間で同じ本数であること,異種幅鎖状構造はともに偶数本かともに奇数本かであることの2点を主な内容とする。

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参照項目:ポリゾマティズム

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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