知恵蔵 「バクマン。」の解説
バクマン。
物語は、マンガ家の叔父を持ち画才に富む真城最高(サイコー)と、文才のある高木秋人(シュージン)の2人が主人公。中学3年生の時に、2人で組めばマンガ家になれるとシュージンがクラスメートのサイコーを誘うが、サイコーは断り続けた。しかし、思いを寄せていた、声優を目指す同級生の亜豆美保と「自分のマンガがアニメ化したら結婚する。それまで互いに直接会わない」と約束したことを機に、サイコーもマンガ家を目指す決意をする。サイコーとシュージンがコンビを組んでマンガ家となり、人気誌での連載を勝ち取り、ライバルたちと切磋琢磨しながら人気作家の地位を確立していく過程や、人気声優となった亜豆美保とサイコーとの恋の行方は読者の関心を集めた。作中では、2人がマンガを持ち込む先が「週刊少年ジャンプ」編集部であるなど、実際の固有名詞が頻出する。コミックスは全20巻が発売され、累計1500万部を売り上げた。
NHK Eテレでテレビアニメ化され、第1シリーズ全25話が10年10月から11年4月まで、第2シリーズ全25話が11年10月から12年3月まで、第3シリーズ全25話が12年10月から13年3月まで放送された。
また、15年10月には実写版の映画「バクマン。」(大根仁監督)が全国325スクリーンで公開された。サイコー役を佐藤健、シュージン役を神木隆之介が演じている。
(松岡 理絵 フリーランスライター/2015年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報