ババヤスデ(読み)ばばやすで

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ババヤスデ」の意味・わかりやすい解説

ババヤスデ
ばばやすで / 婆馬陸

節足動物門倍脚(ばいきゃく)綱オビヤスデ目ババヤスデ科に属するヤスデの総称。日本産としては大形のヤスデ類で、体長3~6センチメートル、体幅4~10ミリメートル。胴節数20個で背板凸形に隆起する。体色は黄褐色、青灰色、紅褐色のものなどがある。おもに森林の腐植土壌中にすみ、落ち葉の分解者としての働きが大きい。ヤスデ類のなかではもっとも寿命が長く、8、9年に及ぶものがある。秋季大群をなして出現するキシャヤスデ、西日本に多い大形のアマビコヤスデなど日本産約30種余が知られている。

[篠原圭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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