バロメトリックコンデンサー

化学辞典 第2版 の解説

バロメトリックコンデンサー
バロメトリックコンデンサー
barometric condenser

混合凝縮器の一種.真空蒸発缶などの下部に垂直に立てた管を接続し,管の一端大気圧に開放した冷却水槽に入れて水封すると,装置内の真空度に応じてこの垂管内の水柱の高さが決まる.水柱上面の冷却水と蒸気が直接接触することにより生じた凝縮液と冷却水は,ポンプを用いずにこの水柱を通して冷却水槽に抜き出すことが可能となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバロメトリックコンデンサーの言及

【復水器】より


[形式]
 復水器の形式には,水蒸気と冷却水とが直接接触する混合復水器と,水蒸気と冷却用流体とが金属面を介して熱交換を行う表面復水器の2形式がある。前者に属するもののうち,図1はバロメトリックコンデンサーと呼ばれるもので,高所に設置して混合器部分の真空度が排水管内にたまる水柱の重量とのつりあいで得られるようになっている。また,図2はエゼクターコンデンサーを示す。…

※「バロメトリックコンデンサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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