下部(読み)しもべ

  • かぶ
  • げぶ
  • 下▽部/▽僕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山梨県南西部,富士川東岸にある地区。旧町名。 1954年町制。 1956年古関,久那土 (くなど) ,共和の3村と合体。 2004年9月,中富身延の2町と合併し,身延町となる。地名は地内に湧出する温泉付近の地名に「塩部」の名が多かったことに来するといわれる。富士川とその支流常葉 (ときわ) 川沿いにわずかに平坦地があるほかは天守山地の西斜面で占められる。林業畑作が主産業。南西部の下部川の谷に下部温泉があり,観光産業も重要。甲斐金山遺跡 (中山金山) は史跡に指定されている。

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デジタル大辞泉の解説

雑用に使われる者。召使い。「神の―」
身分の低い者。
「この魚…頭は―も食はず」〈徒然・一一九〉
官に仕えて、雑役を勤めた下級の役人。
「―ども参ってさがし奉れ」〈平家・四〉
下の部分。下の方。「下部組織」⇔上部

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世界大百科事典 第2版の解説

検非違使下級官吏や,鎌倉室町幕府の政所,問注所,侍所などに置かれた卑役の雑人。例えば,《今昔物語集》の説話の中に,ある冠者の窃盗事件に関連して,〈然れば捕えられて問われけるに,“然々の者の子也”と云ければ,検非違使別当にその由を申すに,別当“慥に(おや)有る者也,祖に付て沙汰を致すべき也”と有ければ,庁の下部共此冠者を前に立て,祖の家に行て此の由を云て追捕せむと為る〉とあるのは,前者の例である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山梨県南西部、西八代郡(にしやつしろぐん)にあった旧町名(下部町(ちょう))。現在は南巨摩(みなみこま)郡身延(みのぶ)町の北東部を占める一地区。1954年(昭和29)町制施行。1956年久那土(くなど)、古関(ふるせき)、共和の3村と合併、2004年(平成16)南巨摩郡の中富(なかとみ)町、身延町と合併、身延町となる。下部の名称は下部温泉にちなむ。旧下部町域は、富士川左岸に位置し、JR身延線と国道300号が通じる。富士川の支流三沢川や下部川流域のわずかな平地と山腹を利用した山村で、町の約82%は山林で占められる。農業は茶、シイタケ栽培が主体であるが、ほとんどが兼業農家である。観光地に下部、常葉(ときわ)、神名(かんな)、湯沢などの温泉や本栖湖(もとすこ)、毛無(けなし)山などがある。丸畑(まるばたけ)は木喰上人(もくじきしょうにん)生誕の地で、ゆかりの遺跡や仏像が残る。江戸時代の民家門西家住宅(もんざいけじゅうたく)は国の重要文化財。湯之奥(ゆのおく)には、甲斐金山(かいきんざん)遺跡のうち中山金山があり国指定史跡となり、金山資料館もある。[横田忠夫]
『『下部町誌』(1981・下部町)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 下の方。下の部分。
※乾坤弁説(1656)利「下部の風大は日輪に遠しといへども温煖也」 〔黄帝内経素問‐三部九候論〕
〘名〙
① 下方にあたる部分。かぶ。〔文明本節用集(室町中)〕
② 書物の巻数や冊数を三つに分けた場合の、その最後の巻。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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