蒸気(読み)じょうき(英語表記)vapour

  • vapor
  • 蒸気 vapor
  • 蒸気/蒸汽

翻訳|vapour

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一般に沸点があまり高くなく,比較的容易に液化しうるような物質気体になったもの。たとえば水,アルコールが蒸気になったものは,それぞれ水蒸気,アルコール蒸気という。なお一定の温度で液相,または固相平衡にある蒸気相の圧力のことを蒸気圧という。ボイラで急激に水蒸気をつくる場合などには,飽和水蒸気の一部に小さな水粒 (液相) を浮べている場合があるが,このようなものは,湿り蒸気といわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

気体と同じ意味で使われるが,厳密にはその物質の臨界温度以下にあり,圧縮によって液化しうる気体の状態を蒸気,それ以上の温度にある場合を気体と呼んで区別する。たとえば水蒸気,アルコール蒸気などという。俗に蒸気といえば水蒸気を指す。【 宏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

通常は固体または液体として存在する物質の一部が、気化したものをいう。気体の別称であるが、アルゴンや水素などのように常温・常圧下で気体であるものについては、普通この語は用いない。単に蒸気という場合は水蒸気をさすことが多い。蒸気ポンプ、蒸気機関車などは水蒸気の意味で用いている。[山崎 昶]

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化学辞典 第2版の解説

通常,常温で液体(または固体)である物質の気体をいう(例:水蒸気,水銀蒸気,ヨウ素蒸気).相平衡論では,その物質の沸点とは関係なく臨界温度以下にある気体,すなわち,単に圧力の増加により液化できる状態にある気体を液体との対応において蒸気という.蒸気は気体に相違ないが,気体と同義語ではない.

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世界大百科事典内の蒸気の言及

【気体】より

…また,気体は,固体,液体と違い容易に圧縮することができる。液体固体
【気体に関する研究の歴史】
 水を熱すると水蒸気になり,冷やすと氷になることは古代人にも認識できた現象であろう。しかし,このような物質の状態変化が学問として研究されるようになったのは比較的歴史が浅く,熱学が発展し始めた18世紀半ばごろからである。…

※「蒸気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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