最新 地学事典 「バーガース物体」の解説
バーガースぶったい
バーガース物体
Burgers body
物体のレオロジーモデルの一つ。図に示すようにVoigt物体とMaxwell物体との直列結合で表現され,岩石のクリープ現象を説明するためによく用いられる。すなわち,Voigtの方程式とMaxwellの方程式を組み合わせ,一定応力σ=σ0を加えてそのままに保ったとすると,歪みεと時間tとの関係は,ε=σ0[1/γM+t/ηM+1/γV{1-exp(-γV/ηV・t)}]で表される(γM,ηMおよびγV,ηVはそれぞれMaxwell物体およびVoigt物体の弾性率および粘性率)。この式はt=0ではε=σ0/γMなる瞬間的弾性変形を表し,tがかなり大きくなるとexp(-γV/ηV・t)は0に近くなるからほぼ歪み速度一定の二次クリープを表し,tが小さいうちは歪み速度がしだいに減少する一次クリープを表すことになる。
執筆者:植村 武

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

