普及版 字通 の解説

15画
[字訓] ほのお・もえる・はやい
[説文解字]

[字形] 形声
正字は
(ひよう)に従い、
声。
は屍(しかばね)を焚(や)く象。その強い火勢を
という。
は
の初文とみてよい。〔説文〕十上に「火飛ぶなり」というが、焚屍(ふんし)の火をいう。
(し)はその頭があらわれている形である。屍を他に遷(うつ)すことを
(遷)といい、
(せん)は屍の坐する形。登遷するものを
という。[訓義]
1. ほのお、ほのおがとぶ、とび火。
2. もえる、つよくもえる。
3. 光る、あかい。
4. はやい、火勢がはげしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕
モユ・ホノホ 〔字鏡集〕
ヒノトブ・モユ・トビヒ・ホノホ・ヒノハナ・ケブリ[語系]
pi
、飄phi
は声近く、票(ひよう)声の字に
疾の意がある。もと擬声的な語であろう。[熟語]

▶・
火▶・
起▶・
薫▶・
至▶・
矢▶・
怒▶・
風▶[下接語]
電
・風
・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

