ヒロハキゴケ(読み)ヒロハキゴケ(その他表記)Stereocaulon wrightii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒロハキゴケ」の意味・わかりやすい解説

ヒロハキゴケ(広葉木苔)
ヒロハキゴケ
Stereocaulon wrightii

ハナゴケ科の樹状地衣類の退化した形の種である。岩石上に着生し,各地衣体は頂端葉状にふくれていわゆる葉状枝になり,子器柄を生じる。これが多数集って,しばしば径 10cmをこえる半球体になる。葉状枝は灰青色,ところどころに暗褐色頭状体をつける。本州中部以北と北海道およびサハリンシベリア北アメリカに分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のヒロハキゴケの言及

【キゴケ】より

…キゴケ属Stereocaulonは日本特産で,32種がある。枝が1~2cmと短く,短い円筒状の棘枝をもつ低地性のヤマトキゴケS.japonicum Th.Fr.(イラスト),枝が群生し,大型で葉状の棘枝をもつ高山性のヒロハキゴケS.apocalypticum Nyl.ex Midd.等がある。【柏谷 博之】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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