びくとも(読み)ビクトモ

デジタル大辞泉 「びくとも」の意味・読み・例文・類語

びくと‐も

[副](スル)わずかに動いたり揺れたりするさま。多く、あとに打消しの語を伴って用いる。「押しても引いてもびくともしない」「何を言われてもびくともしない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「びくとも」の意味・読み・例文・類語

びくと‐も

〘副〙
① 反抗するそぶりをしたり、じたばたしたりするさま。
浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)二「びく共せばふみつぶさんと思ひこふだる其けしき」
② (打消を伴って用いる) ほんの少し動いたり驚いたりするさま。びくりとも。
歌舞伎彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)蛍ケ沼の場「二人三人はわし一人でも、びくともするのぢゃアござらぬ」

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