びくとも(読み)ビクトモ

デジタル大辞泉 「びくとも」の意味・読み・例文・類語

びくと‐も

[副](スル)わずかに動いたり揺れたりするさま。多く、あとに打消しの語を伴って用いる。「押しても引いてもびくともしない」「何を言われてもびくともしない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「びくとも」の意味・読み・例文・類語

びくと‐も

  1. 〘 副詞 〙
  2. 反抗するそぶりをしたり、じたばたしたりするさま。
    1. [初出の実例]「びく共せばふみつぶさんと思ひこふだる其けしき」(出典:浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)二)
  3. ( 打消を伴って用いる ) ほんの少し動いたり驚いたりするさま。びくりとも。
    1. [初出の実例]「二人や三人はわし一人でも、びくともするのぢゃアござらぬ」(出典:歌舞伎・彩入御伽草(おつま八郎兵衛)(1808)蛍ケ沼の場)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android