日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ピレニアンマウンテンドッグ
ぴれにあんまうんてんどっぐ
Pyrenean mountain dog
哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、巨大な牧畜犬。ピレネー山地一帯を原産地とする。ピレニアンマウンテンドッグの名称はイギリスでよばれるもので、アメリカン・ケネル・クラブではグレートピレニーズといわれている。垂れ耳、垂れ尾で、毛は柔らかい下毛と、粗く滑らかでわずかに波状を呈する上毛とからなる。毛色は全身白色のものが多いが、ときにグレーやタンが混じるものもいる。体高65~82センチメートル、体重40.5~56キログラム。一般にイヌの後肢は四趾(し)であるが、本種はオオカミづめ(狼爪(ろうそう))を有するのが特徴の一つである。
[増井光子]
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