フェルモ(その他表記)Fermo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェルモ」の意味・わかりやすい解説

フェルモ
Fermo

イタリア中東部,マルケ州アスコリピチェノ県の歴史的都市。アドリア海岸に近く,アンコナ南南東約 50km,標高 319mの丘陵を占める。前 264年にローマ植民地となり,フィルムムピケヌムと呼ばれた。8世紀に教皇領,9世紀からフェルモ地方の主要都市として栄えたが 12世紀にアンコナに併合,1549年から 1860年まで再び教皇領に戻る。豊かな農業地帯の中心で,青銅の鋳物工場があり,ここでつくられる鐘は有名。スフォルツァ家の城 (1446年に破壊) ,前ローマ期の城壁ゴシック様式の大聖堂 (13世紀) ,ローマ時代の劇場がある。人口3万 4434 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む