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丘陵 きゅうりょうhill

翻訳|hill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

丘陵
きゅうりょう
hill

山頂高度がほぼそろった標高約 300mの小起伏地をさす。台地や隆起準平原が多くの小さな河谷によって刻まれ平坦面を失ったもので,山地台地の中間的性格をもつ。日本では新第三紀層で構成されたものが多く,関平野西部の多摩丘陵をはじめ,平野,盆地縁に数多く見られる。

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デジタル大辞泉の解説

きゅう‐りょう〔キウ‐〕【丘陵】

小さな山。おか。
ゆるやかな起伏の低い山が続く地形。「丘陵地帯」

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百科事典マイペディアの解説

丘陵【きゅうりょう】

標高差100〜200m程度のやや急斜した斜面と,山頂に狭い平たん面をもつ小起伏の地形。一般に山地よりも標高が低く(300〜600m),起伏が小さい。古い海成・湖成などの堆積物の作る堆積面が浸食され堆積原面を失ったものと,山地が長い間の浸食作用によってつくられたものがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうりょう【丘陵】

地形の高度および起伏(起伏については〈地形〉の項目参照)が山地より小さく,台地よりは大きい地形。ふつうは多摩丘陵,千里山丘陵のように稜線が幾重にも重なり,丘陵地としてまとまって広がる。稜線高度は標高300m以下で,稜線と隣接する谷底との高度差(起伏量)は100m以下,細密な谷に刻まれ肢節が細かい。稜線は瘦せているが定高性を保つので,遠くから望むと平たんな感じを与える。地質は新第三系中新統・鮮新統の砂岩,ケツ岩などの緩斜層である場合が多く,一部に旧期更新統の砂礫層,火山砕屑岩が載る。

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大辞林 第三版の解説

きゅうりょう【丘陵】

あまり高くない山。小山。おか。
〘地〙 なだらかな小山が、次々に続いている所。 「 -地帯」 「多摩-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丘陵
きゅうりょう

同地域の山地よりは低く平地よりは高くて、開析が進んで壮年期状態にある小起伏の陸地の部分。山地と丘陵を1000フィート(約300メートル)の高度で区別する人もあるが、アメリカのサウス・ダコタ州のブラック丘陵や、インドのニルギリ丘陵には、2000メートルを超える峰があり、高度によって丘陵を明確に定義することはできない。
 新生代第三紀以前の岩石からなる丘陵には、頂部が丸みをもつ多数の小丘の集合となっていても、頂高がよくそろっていて、遠望すると平坦(へいたん)な背面をなすものが多い。これらの丘陵は、第三紀末ないし更新世(洪積世)前期には、台地、準平原、山麓(さんろく)面などの侵食面をなしていたことが推察される。
 日本の平野や盆地の周辺には、鮮新洪積層や下部洪積層からなる、海成、湖成、河成の段丘や扇状地などの開析された丘陵が多く、それらは平らな谷床をもつ谷で細かく開析されているが、並列ないし分岐する脊梁(せきりょう)は比較的平らで凹凸せず、侵食面や堆積(たいせき)面である原面の一部を残存することも多い。
 ヨーロッパには、古生代や中生代の古い岩石からなる丘陵が多い。ロシアではモスクワ西方のバルダイ丘陵、同じく南方の中央ロシア丘陵、ボルガ川右岸のボルガ丘陵、ウクライナ東部のドネツ丘陵、同じく南西部のボルノポドル丘陵などが知られ、またチェコのボヘミア東部のモラビア丘陵、イギリスのチェビオット丘陵、クリーブランド丘陵が著名である。日本では、北海道や中国地方の丘陵に、古生代や中生代の古い岩石からなるものがあるが、新第三紀層からなるものとしては馬追(うまおい)丘陵(北海道)、笹森(ささもり)丘陵(秋田県)、房総丘陵(千葉県)、魚沼(うおぬま)丘陵(新潟県)、東頸城(くびき)丘陵(新潟県)、宝達(ほうだつ)丘陵(石川県)などが知られ、また、鮮新洪積層や下部洪積層からなるものとしては多摩丘陵(関東南部)、狭山(さやま)丘陵(関東南西部)、大磯(おおいそ)丘陵(神奈川県)、水口(みなくち)丘陵(滋賀県)、堅田(かたた)丘陵(滋賀県)、千里(せんり)丘陵(大阪府)、枚方(ひらかた)丘陵(大阪府)などが代表的丘陵である。
 これらの丘陵の丘頂付近は山林、丘腹や丘麓は耕地、谷底は水田に利用されている所が多い。近年、都市付近の丘陵は大規模な宅地や団地の造成、ゴルフ場、遊園地、大学などの建設で開発が著しく、河川の氾濫(はんらん)や地すべりなどの災害が発生して、自然保護が問題になっている。[壽圓晋吾]

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