フラビアン酸(読み)フラビアンサン

化学辞典 第2版 「フラビアン酸」の解説

フラビアン酸
フラビアンサン
flavianic acid

2,4-dinitro-1-naphthol-7-sulfonic acid.C10H6N2O8S(314.23).1-ナフトール-2,4,7-トリスルホン酸を硝酸ニトロ化してつくられる.通常,3分子の水を含む黄色の結晶.100 ℃ 付近結晶水を失い,無水物は融点151 ℃.水,エタノールに可溶.多くの有機塩基と塩をつくるが,とくにアルギニンやグアニジン誘導体と難溶性の塩を形成し,選択的に沈殿させる.二ナトリウム塩はナフトールイエローSとよばれる.[CAS 483-84-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 アネルギー

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android