岩石学辞典
「フルート・キャスト」の解説
フルート・キャスト
フルート(flute)と同義.形態は鋭い円錐状突起で,頭部は円く突出するが,尾部はラッパ状に広がり,砂岩層の底面に合わさる.縦断面に斜交成層が認められることがある.水流とくに乱流により生じる渦によって下位の泥層中に掘られた穴のキャストである[木村ほか : 1973].ターボグリフ(turboglyph)[Vassoevich : 1953],洗い流しキャスト(scour cast)[Kingma : 1958],裂片状リル・マーク(lobate rill mark)[Shrock : 1948].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のフルート・キャストの言及
【層理】より
…その他,雨が降った跡といわれるもの,干上がった堆積面が蓮の葉状に割れる干割れ(サンクラックsun crack)などが知られている。一方,下面にみられるものとして,流水が浸食した溝の埋め跡(フルートキャストflute cast)や,小石や生物の存在によりできる流水の浸食跡(トゥールマークtool mark)などがあげられる。これらの流痕やその他の跡は,堆積作用が一時中断していることを示している。…
※「フルート・キャスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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