岩石学辞典 「斜交成層」の解説
斜交成層
② current bedding: →水流層理
③ diagonal bedding: →斜交層理
④ diagonal stratification: cross-stratificationと同義で,ライエルは偽層(false stratification)の代わりに使用した[Lyell : 1841].
cross stratification(bedding)
周囲の地層の主要堆積面(層理面)に斜交する堆積面をもつ成層構造。水流や風による堆積物の移動に伴って形成される。斜層理,偽層などとも。斜交する堆積面の各々は前置層と呼ばれ,斜交成層する単層を一つのユニット(cross bedded unit)として扱う場合もある。さまざまな大きさと厚さをもち,斜交葉理(クロスラミナ,厚さ数cm程度)と斜交層理(厚さ数十cm以上)とに区別されることもある。また,大きさの異なる斜交成層が重なって複合斜交成層を形成する場合もある。個々の構造の大きさによって,5cm以下を小型,5cm~2mを中型,2~8mを大型,8m以上を超大型と呼ぶ場合もある。地形の三次元的形態によって前置層の形態が変化し,平板型(二次元的ベッドフォーム)とトラフ型(三次元的ベッドフォーム)に大別されるほか,形態からα型からπ型までに細分する方法もある。前置層の最大傾斜方向は水流の流向を指示する。斜交成層は,陸上の風成堆積物のほか,陸上から深海底までの水流による堆積物に一般に認められる。潮流のように一定の周期で流向や流速が変化する場で形成された場合には,ヘリンボーン構造や潮汐バンドルなど特徴的な形態を示すことがある。
執筆者:池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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