フロクマリン(その他表記)furocoumarin

デジタル大辞泉 「フロクマリン」の意味・読み・例文・類語

フロクマリン(furocoumarin)

さまざまな植物に含まれる有機化合物の一。多く毒性があり、昆虫などに対する防御物質と考えられる。異性体の一であるソラレンは、光毒性をもつことで知られる。化学式C11H6O3 フラノクマリン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のフロクマリンの言及

【有毒植物】より

…パパイア,パイナップル,イチジクなどの乳液によるかぶれは,タンパク質分解酵素による刺激のためとされている。変わった作用物質としては,クワ科のイチジク,セリ科のセロリ,パセリ,ミカン科のライム,レモン,ベルガモットなどに含まれるフロクマリン類が過食や皮膚への付着によって紫外線に対する光過敏症をおこし,火傷のような症状を示すことが知られている。最近では,春さきのスギ,ブタクサなどの花粉によるアレルギー性鼻炎の発生も注目されている。…

※「フロクマリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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