光毒性(読み)ヒカリドクセイ

デジタル大辞泉 「光毒性」の意味・読み・例文・類語

ひかり‐どくせい【光毒性】

phototoxicity紫外線などの光を受けることによって生じる毒性通常人体に無害な物質光化学反応を起こして炎症を引き起こす毒性などをさす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の光毒性の言及

【光線過敏症】より

…また,内因性のものは,慢性多形日光疹,日光蕁麻疹(じんましん),種痘様水疱症,色素性乾皮症,ポルフィリン症,ペラグラ,ブルーム症候群,コケイン症候群,全身性エリテマトーデス,皮膚筋炎などの病気によって起こる。発症機序としては,(1)光毒性phototoxic,すなわち皮膚に存在する光感作物質(光線を吸収してエネルギーを放出するもの)のために障害を起こす場合(ソラレン,タールなど),(2)光アレルギー性photoallergic,すなわち皮膚内のある物質が光化学的に変化し,タンパク質と結合して抗原性をもち,抗原抗体反応を引き起こす場合(フェノチアジン,ハロゲン化フェノールなど),(3)メラニン色素の減少による光防御能低下(白皮症,フェニルケトン尿症,尋常性白斑など)で,メラニン色素が少ない白人は光線過敏の度が高い,(4)酵素欠損による紫外線損傷DNAの修復能低下(色素性乾皮症)がある。
[光線過敏性の症状]
 顔,耳,頸,上胸,手背,下腿など日光に当たる部に限って紅斑,浮腫,丘疹,水疱をつくり,灼熱感やかゆみを生ずるのが特徴で,長年反復するうちに色素沈着,皮膚萎縮,毛細血管拡張,瘢痕(はんこん)を残す。…

※「光毒性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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