ブロックビル(その他表記)Charles comte de Broqueville

改訂新版 世界大百科事典 「ブロックビル」の意味・わかりやすい解説

ブロックビル
Charles comte de Broqueville
生没年:1860-1940

ベルギーの政治家。カトリック党の下院議員(1892-1919),上院議員(1919-36)を務め,そのあいだに鉄道相(1910-12)を経てカトリック党内閣首相(1911-18)に就任し,国防相(1912-17)を兼任した。国防相としては,義務兵役制(1913),国軍再編成を行ってドイツの脅威に備えた。第1次世界大戦でベルギーがドイツ軍に占領されると,フランスのルアーブル近傍に逃れた亡命政権を率いて,エイゼルIJzer川の背後に布陣してドイツ軍に抵抗するベルギー軍を支援した。18年統帥権をめぐり国王と対立して辞職し,戦後の内閣で内相(1918-19)をつとめた。世界恐慌後再びカトリック党内閣を組織して首相(1932-34)となり,強力なデフレ政策で未曾有の難局に対処した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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