プラエテクスタ劇(読み)プラエテクスタげき(英語表記)fabula praetexta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラエテクスタ劇」の意味・わかりやすい解説

プラエテクスタ劇
プラエテクスタげき
fabula praetexta

ローマの演劇の一種。ローマ史に取材した歴史劇で,名称は高官の着る紫の縁飾りのついた衣"toga praetexta"に由来する。創始者はナエウィウス。現存作品はセネカの悲劇の写本のなかから発見された作者未詳の『オクタウィア』 Octaviaで,ネロの妻オクタウィアの悲劇。ほかにナエウィウスの『クラスチディウム』,エンニウスの『サビニの女たちの略奪』,アッキウスの『ブルーツス』,ポンポニウス・セクンドスの『アエネアス (アエネイアス) 』などがあった。

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