内科学 第10版 「プロトロンビン時間」の解説
プロトロンビン時間(凝固線溶検査)
外因系凝固因子と総称される第Ⅶ因子,第Ⅹ因子,第Ⅴ因子,プロトロンビン,フィブリノゲンの欠乏,機能低下あるいはループスアンチコアグラントなどの阻害因子があると延長する.PTは使用する組織因子により基準値が異なるため,国際標準試薬を基本としてそれぞれの試薬の感度(ISI)を求め,プロトロンビン比(患者血漿のPT/正常血漿のPT)をISI乗した国際標準化比(international normalized ratio:INR)を実測値(秒)とともに表示する方法が一般化している.[白幡 聡]
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