化学辞典 第2版 「プロトン受容性溶媒」の解説
プロトン受容性溶媒
プロトンジュヨウセイヨウバイ
protophilic solvent
親プロトン性溶媒ともいう.両性溶媒(プロトンを受容する性質と供与する性質とをあわせもつ溶媒),および非プロトン性溶媒(プロトンを放出したり水素結合を供与したりする性質が非常に弱い溶媒)のうち,塩基性が水よりも強い溶媒をプロトン受容性溶媒という.分子中に負電荷が局在した酸素原子や窒素原子が存在し,比誘電率20以上の極性を示すものが多い.ジメチルスルホキシドやジメチルホルムアミドなどが代表的なものである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報