塩基性(読み)えんきせい(英語表記)basic

翻訳|basic

岩石学辞典「塩基性」の解説

塩基性

(1) 化学的にはの働きを中和する性質を意味したが,ブレーンステッド(J. N. Broenstede)の定義ではH+との親和性,ルイス(G. N. Lewis)の定義では電子対の供与性を示す.水溶液系では水酸化物イオンOH-を与えるものが塩基性を示し,溶液水素イオン指数pH>7のときに塩基性溶液という(長倉ほか : 1998).(2) 酸性(acid)に対する語で,シリカ(SiO2)に乏しい岩石に用いる.塩基性岩という場合の範囲は研究者によって異なったSiO2含有量が用いられる.一般には52%を下限にすることが多い[Abichi : 1841, Beaumont : 1847].塩基性の岩石は一般に火山岩起源のものが多く,MgO, FeO, CaO, Al2O3などに富んでおり,変成作用を受けると角閃石,斜長石,緑簾石,緑泥石,輝石などが形成され,外的な条件によって鉱物組成が非常に変化する.ベーサイト(basite),サブシリシアス(subsili-ceous)[Winchell : 1913]サブリシック(subsilicic)[Clarke : 1908]など同じである.

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栄養・生化学辞典「塩基性」の解説

塩基性

 酸と結合して塩を生成する性質.ヒドロキシル基を有して,水に溶解した場合にヒドロキシルイオンを形成する性質とも定義できる.

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化学辞典 第2版「塩基性」の解説

塩基性
エンキセイ
basicity

塩基のもつ基本的性質.水溶液では水酸化物イオンを与えようとする性質,拡張されて,水素イオンと結合しようとする性質(ブレーンステッドの定義),電子対を供与しようとする性質(ルイスの定義).これらは酸性の対立概念で,つねに酸性を中和しようとはたらきかける性質の総称ということができる.アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩が水溶液中で示す強い塩基性は水酸化物イオンにもとづくので,アルカリ性とよばれたが,今日では塩基性との区別はとくにない.

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百科事典マイペディア「塩基性」の解説

塩基性【えんきせい】

塩基がもつ特性を塩基性という。1884年S.A.アレニウスは,化合物のうちで,水溶液中で解離して水酸化物イオンOH(-/)を生ずる物質を塩基と定義した。現在では,一般的に非共有電子対をもつ物質を塩基と呼ぶ。アルカリ金属の水酸化物の水溶液で代表されるように,塩基の水溶液が示す塩基性をアルカリ性と呼び,酸性と対比して使用する。→pH(ピーエッチ)
→関連項目アルカリ酸性リトマス試験紙

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精選版 日本国語大辞典「塩基性」の解説

えんき‐せい【塩基性】

〘名〙 塩基のもつ性質。塩基が水素イオンと結合しようとする性質。アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩などの強塩基性は特にアルカリ性という。⇔酸性。〔稿本化学語彙(1900)〕

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世界大百科事典 第2版「塩基性」の解説

えんきせい【塩基性 basic】

塩基がもつ特性を塩基性という。1884年S.A.アレニウスは,化合物のうちで,水溶液中で解離して水酸化物イオンOHを生ずる物質を塩基と定義した。現在では,より一般的に非共有電子対をもつ物質を塩基と呼ぶ。塩基性の強弱は塩基の安定性で決まる。アルカリ金属の水酸化物の水溶液で代表されるように,塩基の水溶液が示す塩基性をアルカリ性と呼び,酸性と対比して使用する。【井口 洋夫】

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