普及版 字通 の解説
8画
[字訓] やぶれる・ひざかけ
[説文解字]
[字形] 象形
巾にほつれの出ている形。〔説文〕七下に「敗衣なり。巾に從ひ、衣の敗れたる形に象る」とするが、字はの初文で、膝(へいしつ)(ひざかけ)の象。これに攴(ぼく)を加えて、はじめて敝敗の意となる。膝には飾(ふつしよく)などを加えていたみやすいものであるから、敝敗の義をも含むのであろう。
[訓義]
1. ひざかけ、ひざかざり。
2. やぶれる、いたむ、いたんだ衣。
3. 小さい、いやしい。
[部首]
〔説文〕に部首とし、敝を属して「(ふつ)なり。一に曰く、敗衣なり」という。「なり」の訓はに加えるべく、攴を加えて敝となる。敝声の字に、覆・敗の意がある。次に黹(ち)部があり、「箴縷(しんる)(竹針)もて(ぬひとり)したるの衣なり。に從ひ、(さく)の省」とするが、にぬいとりを加えた形で、黼黻(ほふつ)の字は黹に従う。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報