ヘドウィヒ・ガラス(英語表記)Hedwig glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘドウィヒ・ガラス」の意味・わかりやすい解説

ヘドウィヒ・ガラス
Hedwig glass

11~12世紀に地中海南東岸地域のガラス産地で作られたやや茶色を帯びたレリーフ・カットのガラス器。近年南ロシアのビザンチン遺跡で幾例か発掘されたことから,ビザンチン・ガラスと考えられるようになった。厚手のタンブラー型の杯で,外表面に図式化したライオン,ワシ,葉文などがレリーフ状に彫り出されている。代表的作品は,シュレジエン公ハインリヒ1世夫人ヘドウィヒ所蔵のガラス聖餐杯で,この種のガラス器の呼称ともなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android