普及版 字通 「ヘン・こうもり」の読み・字形・画数・意味
15画
[字訓] こうもり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(へん)。に平の意がある。〔説文〕十三上に「蝠(へんぷく)なり」、次条に「蝠(ふく)は蝠なり」とあり、こうもりをいう。〔方言、八〕に「關よりして東、之れをと謂ひ、或いは之れを飛鼠と謂ひ、或いは之れを老鼠と謂ひ、或いは之れを仙鼠と謂ふ。關よりして西、秦・の、之れを蝠と謂ふ」とみえるが、蝠は通語である。
[訓義]
1. こうもり。
2. 獺(へんだつ)は、かわうそ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕蝠 本に云ふ、蝠、一名伏、加波保利(かはほり)(箋)今俗に譌(あやま)りて加宇毛利(かうもり)と呼ぶ 〔名義抄〕蝠 カハボリ 〔字鏡集〕 カハホリ
[語系]
蝠byen-biukは双声の形況の語。その飛ぶさまから名をえたものと思われる。
[熟語]
蝠▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報