改訂新版 世界大百科事典 「ベズイミアニ山」の意味・わかりやすい解説 ベズイミアニ[山]Bezymyannyi カムチャツカ半島東部のクリュチェフ火山群に属する火山。1956年の大噴火で山頂部が吹き飛ばされ,標高3085mであったものが2800mの高さとなった。安山岩質火山であり,1955年10月22日に有史以来初めて噴火活動に入った。噴火は長期間続き,56年3月30日に大噴火が起こり,山頂部が吹き飛ばされて馬蹄形になり,その新しい火口から溶岩円頂丘が出現した。20世紀の火山噴火のなかでも最大級の噴火の一つであり,放出された噴出物の総重量は6.7×109tと推定されている。執筆者:下鶴 大輔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by