ベルニーナ・アルプス(読み)べるにーなあるぷす(英語表記)Bernina Alps

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルニーナ・アルプス」の意味・わかりやすい解説

ベルニーナ・アルプス
べるにーなあるぷす
Bernina Alps

ヨーロッパ・アルプスの山群。スイス東部、グラウビュンデン州のイタリア国境にあり、中部アルプスを構成する。レーティック・アルプスAlpes Rhétiquesともよぶ。花崗(かこう)岩、片麻(へんま)岩などからなり、森と湖の美しい山が多い。南はイタリアのベルガマスク・アルプスに臨み、東は石灰岩アルプスと対する。最高峰はピッツ・ベルニーナ山(4049メートル)で、1850年スイスのヨハン・コアツが初登頂した。ほかにピッツ・ロゼック山(3943メートル)、ピッツ・コルバーチェ山などがあるが、西部アルプスと比べれば登山者は少ない。北麓(ほくろく)のイン川の谷に、登山根拠地、スキー場として有名なサン・モリッツがある。東側のベルニーナ峠を鉄道・道路が越えている。

[徳久球雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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