最新 地学事典 「ベル石」の解説
ベルせき
ベル石
bellite
1905年W.F.Petterdによって記載された際に用いられた標本の一部で,原記載と一致する鉱物学的諸性質をもつ物質が検討された結果,原記載に示されたようなCr2O3の高い数値は得られず,代りに著量のAs2O5, 少量のP2O5, SiO2が検出された。これによって原記載は一種のミメット鉱を誤認したものと判断され,鉱物名としては抹消された。しかし原記載から推定された理想化学組成式Pb(CrO4)3(SiO4)3Clに相当する相は合成されており,これに対しては合成ベル石の名前が通用している。
執筆者:加藤 昭・坂巻 幸雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

