ベーダールタ・サングラハ(その他表記)Vedārtha-saṃgraha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ベーダールタ・サングラハ
Vedārtha-saṃgraha

11世紀のインドの哲学者ラーマーヌジャ著書。制限不二一元論の立場から,ベーダーンタ学派内の異説を破棄し,ビシュヌ神への絶対的な帰依を説いた。

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世界大百科事典(旧版)内のベーダールタ・サングラハの言及

【ラーマーヌジャ】より

…南インド,マドラス市の西,シュリーペルムブードゥールに生まれ,16歳で結婚,のちにカーンチープラムに住んで,シャンカラ派のヤーダバ・プラカーシャの教えを受けたが,意見の相違から師と訣別したという。処女作は,ウパニシャッドの趣旨を明らかにしようとした《ベーダールタ・サングラハVedārtha‐saṃgraha》であるといわれ,主著は《ブラフマ・スートラ》に対する最初の宗派的色彩をもった注釈《シュリー・バーシャŚrī‐bhāṣya》である。10世紀になると,南インドにおいてヒンドゥー教ビシュヌ派の一派シュリーバイシュナバ派のアラギヤと称する学者たちの間で,信愛(バクティ)を強調する大衆的なナーラーヤナ崇拝を,ベーダーンタ哲学によって哲学的に基礎づけようとする動きがおこった。…

※「ベーダールタ・サングラハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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