ベーダールタ・サングラハ(その他表記)Vedārtha-saṃgraha

世界大百科事典(旧版)内のベーダールタ・サングラハの言及

【ラーマーヌジャ】より

…南インド,マドラス市の西,シュリーペルムブードゥールに生まれ,16歳で結婚,のちにカーンチープラムに住んで,シャンカラ派のヤーダバ・プラカーシャの教えを受けたが,意見の相違から師と訣別したという。処女作は,ウパニシャッドの趣旨を明らかにしようとした《ベーダールタ・サングラハVedārtha‐saṃgraha》であるといわれ,主著は《ブラフマ・スートラ》に対する最初の宗派的色彩をもった注釈《シュリー・バーシャŚrī‐bhāṣya》である。10世紀になると,南インドにおいてヒンドゥー教ビシュヌ派の一派シュリーバイシュナバ派のアラギヤと称する学者たちの間で,信愛(バクティ)を強調する大衆的なナーラーヤナ崇拝を,ベーダーンタ哲学によって哲学的に基礎づけようとする動きがおこった。…

※「ベーダールタ・サングラハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android