ペリアクトイ(その他表記)periaktoi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペリアクトイ」の意味・わかりやすい解説

ペリアクトイ
periaktoi

ウィトルウィウスによって言及された古代ギリシア・ローマ劇場の舞台機構一種ギリシア語回転の意。舞台両袖に設置された木製の大きな三角柱で,3面にそれぞれ場面が描かれており,軸を回転することにより,3つの異なる情景が現れる。

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世界大百科事典(旧版)内のペリアクトイの言及

【舞台装置】より

…例えば古代ギリシア演劇は,最初は装置のなにもない場所,オルケストラとよばれる円形の土間で上演された。その後ペリアクトイperiaktoiと呼ばれる三角柱の3面それぞれに絵を描いた装置を回転させて場面を変化させたり,神々を空から登場させるメカネmēchanēというクレーンのような装置(デウス・エクス・マキナ)が考案された。 時代はずっと下り,ルネサンス期にイタリアで遠近法が発見されると,それは屋内劇場の演劇の背景装置として実用化され,舞台装置を大いに発達させることになった。…

※「ペリアクトイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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