ホロノミー群(読み)ホロノミーぐん(その他表記)holonomy group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホロノミー群」の意味・わかりやすい解説

ホロノミー群
ホロノミーぐん
holonomy group

一つの接続空間中の1点Pにおいて,Pから出てPに戻る閉曲線 Cを考え,点Pにおける接空間をこの曲線 Cに沿って点Pにおける接空間上に展開すれば,接空間内に一つの変換が定義される。点Pから出て,点Pに戻るあらゆる閉曲線についてこの種の変換を考えれば,これらの変換の集合は一つの群をつくる。しかも,接続空間のすべての点で考えられたこの群は互いに同型である。これをこの接続空間のホロノミー群という。

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世界大百科事典(旧版)内のホロノミー群の言及

【ホロノミー】より

…そこで,点pから出てpに終わる閉曲線の全体を考え,そのおのおのに対応する線形変換群の元の全体を考えると,これはその部分群H(p)をなしている。H(p)を点pに関する(与えられた接続の)ホロノミー群と呼ぶが,考えている多様体が連結であれば,その中のどの点に関するホロノミー群も同型であることは見やすい。なおここでは,やや一般な接続とそれの定める平行性の場合を取り上げたが,リーマン多様体上のリーマン接続の場合など,この平行性が長さをも保存する場合には,ホロノミー群は,長さをも保つ変換群,すなわち直交群の部分群になる。…

※「ホロノミー群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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