ボーイングAH-64アパッチ(読み)ボーイングエーエイチろくじゅうよんアパッチ(その他表記)Boeing AH-64 Apache

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ボーイングAH-64アパッチ
ボーイングエーエイチろくじゅうよんアパッチ
Boeing AH-64 Apache

アメリカ陸軍の開発競争で選定された本格的全天候攻撃ヘリコプタヒューズの開発した試作機は 1975年9月に初飛行,1984年1月から実用機の引き渡しが始まった。操縦席は前後2席で,前方に銃手が位置する。機体主要部は 23mm機関砲弾にも耐えられる装甲が施され,被弾などで滑油がなくなっても 30分は飛行可能。またエンジン排気の赤外線放射も最小限に抑えてある。機首に 30mmチェーン・ガンを備え,左右の短固定翼にヘルファイア対戦車ミサイル 16基,ロケット弾 76発を装備する。また低光量テレビ,暗視装置,レーザー装置などのハイテク機器を搭載する。乗員2,全長 17.76m,主ロータ直径 14.63m,総重量 9.5t,最大速度時速 365km,航続距離 468km。発達型の AH-64Dロングボウ・アパッチは 1992年に初飛行,ロータマスト上方に球形レドームに入ったミリ波レーダを装備,電子機器を改良し,エンジンを強化して 1996年から実用化された。日本でも陸上自衛隊が採用している。

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