マイコプラズマ様微生物(読み)まいこぷらずまようびせいぶつ(その他表記)Mycoplasmalike organism

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイコプラズマ様微生物」の意味・わかりやすい解説

マイコプラズマ様微生物
まいこぷらずまようびせいぶつ
Mycoplasmalike organism

クワ萎縮(いしゅく)病、イネ黄萎(おうい)病、キリてんぐ巣病など、萎黄叢生(いおうそうせい)症状を示す植物病気病原。1994年以降はファイトプラズマとよばれる。

[梶原敏宏・編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のマイコプラズマ様微生物の言及

【マイコプラズマ】より

…治療は薬剤によるが完治は望めない。【本好 茂一】
[植物マイコプラズマ]
 イネ黄萎病,ジャガイモてんぐ巣病,ミツバてんぐ巣病,クワ萎縮病,キリてんぐ巣病など,萎黄叢生病と呼ばれる一群の植物病の病原は細胞壁を欠く原核細胞微生物で,形態上マイコプラズマと酷似するが,分離培養がきわめて困難なため分類上の位置が決まっていない現在,〈マイコプラズマ様微生物mycoplasmalike organism〉と呼ばれている。栄養繁殖作物では母株から広がるが,圃場(ほじよう)ではもっぱらヨコバイやカメムシの媒介で伝染する。…

※「マイコプラズマ様微生物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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