日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツノキクイムシ」の意味・わかりやすい解説 マツノキクイムシまつのきくいむし / 松木喰虫pine shoot beetle[学] Tomicus piniperda 昆虫綱甲虫目キクイムシ科に属する昆虫。ヨーロッパから日本全土に分布する。成虫の体長は4~5ミリメートル、円筒形で光沢の強い黒褐色。親虫は生きたマツ類やマツ丸太の樹皮下に縦溝状の母孔を掘って産卵する。幼虫は母孔から左右に規則正しい子孔をつくり内樹皮を食害する。新成虫は6月ごろ巣から飛び出して翌春までマツの新梢(しんしょう)の髄に入る。このため、生きたマツを枯らしたり、新梢を枯らす。[野淵 輝][参照項目] | キクイムシ マツノキクイムシ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例