精選版 日本国語大辞典 「成虫」の意味・読み・例文・類語
せい‐ちゅう【成虫】
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昆虫の一生のうち、生殖のための成熟した時期をいう。これは一世代の最終期で生殖器がよく発達し、交尾・産卵が行われる。ほかの動物の場合この時期は一般に成体adultとよばれ、昆虫でも成体とよぶことがあるが、昆虫は普通、成長過程での形態変化が著しく、脱皮を境として変化するので、成虫はその前の時期、蛹(さなぎ)あるいは幼虫と明らかに区別できる。
昆虫は一生の間に環境・季節の変化に対応して生活を変え、それに適した形態をとることが多い。これが変態であって、幼虫(蛹の時期を欠くものでは若虫(じゃくちゅう)ともいう)→蛹→成虫という一連の変化は環境に適応した生活形と考えられる。成虫の寿命は一般には短く、1か月内外のものが多いが、カゲロウ類にみられるように数時間のものもある一方、甲虫のクワガタムシやゾウムシのように数年も生きた例もあり、シロアリの女王のように数年以上も卵を産み続けるものもある。
[中根猛彦]
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…個体発生過程の最終段階にあり,生殖が可能となった生物(主として動物)個体をさす。昆虫では成虫,植物では成形といわれることが多い。一様に受精卵(種子)から出発しても,成体に到達するまでの過程は生物の種類によってさまざまで,胚,幼生(昆虫の場合は幼虫,植物では幼形),胎児,幼若個体などの段階を経る。…
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