最新 地学事典 「マリノアン氷河時代」の解説
マリノアンひょうがじだい
マリノアン氷河時代
Marinoan glaciation
新原生代,Cryogenian紀中の6.5〜6.32億年前に起こった全球凍結の氷河期。マリノアン氷期とも。オーストラリア南部,アデレード近郊のMarinoから命名。ナミビア北部のOtavi層群のGhaub層には,氷河形成時のダイアミクタイトやドロップストーン,500mに及ぶ海水準が下がったときの急峻な谷地形,その後,急激に海水が温かくなり,炭酸塩結晶が沈殿したキャップカーボネート層が保存されている。鉄鉱層の報告はない。一方,この時代には全球凍結は起こらず,赤道域に海が残っていたとするウォーターベルトアース説,スラッシュボール説,高角度赤道傾斜角説などの議論がなされている。
執筆者:清川 昌一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

