マンニヒ反応(読み)マンニヒはんのう(英語表記)Mannich reaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンニヒ反応」の意味・わかりやすい解説

マンニヒ反応
マンニヒはんのう
Mannich reaction

活性メチレン化合物にホルムアルデヒドとアミン類を作用させて,アミノメチル化させる反応。 1903年に B.レンスの行なった実験を 12年に C.マンニヒが一般化した。たとえばアセトフェノンにホルムアルデヒドとジメチルアミン塩酸塩を反応させると,β-ジメチルアミノプロピオフェノンが生成する。この反応はきわめて温和な条件下で進行するので,一般の有機化学反応としてだけでなく,生体内でのアルカロイド生合成における種々の反応のうちの1つとも考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android