ミロドン(その他表記)Mylodon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミロドン」の意味・わかりやすい解説

ミロドン
Mylodon

貧歯目有毛下目ミロドン科の第四紀更新世に生息していた属。化石として南北両アメリカに産する。有毛下目は貧歯目中最も巨大な草食獣管状の歯をもつので柱歯下目ともいう。吻部が貧弱で顎弓には下方に向く突起がある。四肢はがんじょうで,前肢の第4,5指と後肢の第1,4,5指は縮小している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のミロドンの言及

【貧歯類】より

…グリプトドン科はヘルメット状の動かせない甲をもっていたが,これから分かれたアルマジロ科は,甲が可動性で,体を球状に丸めることができる。次に分かれたのは甲が退化したアリクイ科と地上生のナマケモノの類(メガロニクス科,ミロドン科およびメガテリウム科)で,後者から樹上生のナマケモノ科が分かれでた。北アメリカのメガロニクスにはウシ大,南アメリカのミロドンにはサイ大,南アメリカと北アメリカの両方にいたメガテリウム(オオナマケモノ)には,体長が6mもあり,ゾウよりも大きなものさえあった。…

※「ミロドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む