メタセシス重合(読み)メタセシスジュウゴウ

化学辞典 第2版 「メタセシス重合」の解説

メタセシス重合
メタセシスジュウゴウ
metathesis polymerization

タングステンやモリブデン錯体を触媒とする,メタセシス反応(オレフィンの二重結合組換反応)による重合.とくにシクロアルケンのメタセシス重合を開環メタセシス重合(ring-opening metathesis polymerization,ROMP)とよぶ.重合活性種は金属-炭素二重結合を有するいわゆる金属カルベンである.シクロペンテンノルボルネンの重合は詳しく検討されており,ノルボルネンの重合の場合,シス-トランス比率の調整,分子量分布の狭いポリマーの合成などがすでに可能となっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android