化学辞典 第2版 「メタロシリケート」の解説
メタロシリケート
メタロシリケート
metallosilicate
ゼオライト骨格中のアルミニウム原子を,ほかの金属原子(ガリウム,チタン,バナジウム,鉄,亜鉛,スズなど)に置換したメタロケイ酸塩型ゼオライトの総称.固体酸触媒としては,置換した原子の種類により酸強度が異なるほか,骨格中の金属イオンが孤立しているために,通常の金属酸化物触媒とは異なる触媒機能を発揮する.たとえば,チタンで置換されたチタノシリケートは,TiO2と比較して光触媒活性は認められないが,過酸化水素を用いた液相酸化触媒として有効である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報