現代外国人名録2016 「モシェカツァブ」の解説
モシェ カツァブ
Moshe Katsav
- 職業・肩書
- 政治家 元イスラエル大統領
- 国籍
- イスラエル
- 生年月日
- 1945年12月5日
- 出生地
- イラン
- 学歴
- ヘブライ大学卒
- 経歴
- 1951年6歳の時、独立後間もないイスラエルに移住。同国では冷遇される中東・北アフリカ系ユダヤ人の典型で、貧困層の出身。新聞記者を経て、イスラエル最年少で地方都市の市長に当選し、以後8年間務める。’77年右派リクード党からイスラエル国会議員に当選。同党の重鎮として国会議員団長を務め、労働・福祉相、運輸相、ネタニヤフ政権下で副首相兼観光相を歴任。2000年7月与党・労働党の推すノーベル平和賞受賞者のペレス元首相の対立候補として大統領選に出馬、知名度の差から劣勢とされていた下馬評を覆し、8月第8代大統領に就任(任期7年)。2007年退任。中東和平に関しては、当初強硬派として1993年オスロ合意に反対するが、のち領土的譲歩を伴わない和平合意を唱え、リクード党内では穏健派に属する。この間、観光相時代に部下の女性を強姦し、大統領在任中には別の女性2人にセクハラをしたとして起訴され、2010年テルアビブ地裁は強姦罪で有罪判決を下す。2011年11月禁錮7年の実刑判決が確定し収監された。イスラエルの大統領経験者が収監されるのは初めて。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報