改訂新版 世界大百科事典 「モナモンキー」の意味・わかりやすい解説
モナモンキー
mona monkey
Cercopithecus mona
霊長目オナガザル科オナガザル属の中型のサル。長い尾をもち,頭胴長は45~60cm。鼻口部が肉色をしている点に特徴がある。キャンベルモンキーC.m.cambelli,狭義のモナモンキーC.m.mona,クラウングエノンC.m.pogonias,デントグエノンC.m.denti,ウォルフグエノンC.m.wolfiなどの亜種に区別されるが,これはそれぞれ別種として扱われることもある。西アフリカから中央アフリカにわたって分布し,熱帯雨林の低層または中層で生活する。雑食性で,果実,葉,昆虫などを食べる。1頭ないし数頭のおとなの雄を含む10頭前後の小集団をつくるが,1頭の雄だけが体格がよく優位であるという。雌は3~4歳で性成熟に達する。また,亜種どうし,あるいは他のオナガザル属の種としばしば混群を形成する。
執筆者:早木 仁成
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報