普及版 字通 の解説
15画
[字訓] ゆがむ・ひくい・よわる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ゆ)。は成熟しないで、不整形の意がある。〔説文〕七下に「汚(ひく)き(くぼみ)なり」とあり、窪地をいう。〔子、議兵〕「械用兵革、(ゆこ)にして利ならざるはし」の〔注〕に「とはの(へい)なり」とあり、いびつの状態のものをいう。また手足の不自由な意に用いる。〔説文〕は(穴)部七下にまた(わ)を録し「汚(をじや)、下(ひく)きなり」とあり、声義ともにと通ずる字である。
[訓義]
1. ゆがむ、いびつ、不整形。
2. くぼみ、ひくい、くぼち。
3. よわい、よわる、やむ、おこたる。
4. 字はまた窪に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 モノウシ・イシマ・ユガム・モノグサシ・ナヤマス
[語系]
・oaは同声。oeと声近く、汚・aも同系の語。穢・iuatもこの系統に属する語であろう。みな汚穢の意がある。
[熟語]
下▶・坎▶・▶・惰▶・▶・民▶・隆▶・裂▶
[下接語]
・勤・苦・惰・浮・病・幽・隆・良
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報