ヨーロッパ大要塞(読み)ヨーロッパだいようさい(その他表記)Atlantikwall

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨーロッパ大要塞」の意味・わかりやすい解説

ヨーロッパ大要塞
ヨーロッパだいようさい
Atlantikwall

第2次世界大戦のとき,ドイツ軍が連合国軍側の大西洋岸からの上陸反攻作戦にそなえて構築した長大な海岸要塞。 1940年5月末のダンケルク撤収以来,連合国側の反攻にそなえてヒトラーは,オランダからピレネー山脈にいたる「大西洋の壁」の構築を言明して,その着工にかかった。実際は宣伝ほどではなかったが,V兵器の発射基地がイギリス海峡沿岸に設置されたこととも関連して,フランスの海岸沿いには特に強固な永久要塞陣地群と地雷原が幾重にも構築された。しかしこの大要塞も,44年6月6日の連合国軍のノルマンディー上陸 (→オーバーロード作戦 ) を阻止することはできなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む