ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「V兵器」の意味・わかりやすい解説
V兵器
ブイへいき
Vergeltungswaffe
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第二次世界大戦末期にドイツが発射したミサイル兵器。ヒトラーが報復兵器と命名し、頭文字をとってV兵器とよばれた。V1号はパルスジェットエンジンを用いた小型の無人飛行機型で、1944年6月以降ロンドンに向けて約9000発が発射された。しかしスピードと航続距離が劣り、戦闘機や対空砲火に撃墜されるものが多く、ロンドンに到達したのは約2400発であった。V2号は燃料としてアルコール、酸化剤として液体酸素を使ったロケット兵器で、同年9月以降、約2700発がイギリスとオランダに向けて発射された。ロンドンには約500発が落下したが、戦局を大きく変えることはできなかった。V2号の設計者は、のちにアメリカの最初の人工衛星エクスプローラ1号を設計したフォン・ブラウンであった。V1号が現在の巡航ミサイル、V2号が弾道ミサイルの元祖ということになる。
[服部 学]
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