ライザー掘削(読み)ライザークッサク

デジタル大辞泉 「ライザー掘削」の意味・読み・例文・類語

ライザー‐くっさく【ライザー掘削】

海洋底掘削技術の一。ライザーパイプという中空の管の中にドリルパイプを通し、泥水という特殊な液体をドリルパイプの先端から噴出しながら地層を掘り進め、ライザーパイプ内で泥水を吸い上げる。泥水を循環させることで掘り屑の回収が容易となり、また掘削孔の圧力を保つことが可能となる。元は大水深・大深度の海底油田掘削のために開発された。日本の地球深部探査船ちきゅう」が、同技術を科学掘削船として初めて採用した。→ライザーレス掘削

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最新 地学事典 「ライザー掘削」の解説

ライザーくっさく
ライザー掘削

riser drilling

海底掘削の方法の一つ。掘削船と海底をライザーパイプで繋ぎ,その中にドリルパイプを降ろして,船上から孔内に泥水を注入し循環させながら海底を掘削する。ライザーパイプとドリルパイプの二重管構造により,掘削船からドリルパイプを通して送られる泥水は,ライザーパイプとドリルパイプの間を通って上昇し,成分を調整して再度利用される。泥水とは,さまざまな成分の調合により特性・比重を変えられる掘削流体であり,ドリルビット冷却,地層圧の抑制,孔壁の崩壊を防ぐための泥壁の形成,カッティングス(掘削によって生じる岩石破片)の孔内からの除去と船上への回収などの目的で用いられる。比重の大きい泥水を循環させて掘削孔内の圧力を高めることにより,より大深度までの掘削が可能。石油掘削では一般的な方法であるが,海洋科学掘削においては地球深部探査船「ちきゅう」のみ。

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参照項目:ちきゅう
参照項目:ライザーレス掘削

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