泥水(読み)ドロミズ

デジタル大辞泉 「泥水」の意味・読み・例文・類語

どろ‐みず〔‐みづ〕【泥水】

泥がまじって濁った水。
芸妓娼妓しょうぎなどの色を売って生活をする世界。花柳社会
[類語]下水汚水濁水廃水溜まり水濁り水

でい‐すい【泥水】

どろがまじって濁った水。どろみず。
ボーリング作業に使う、比重の大きい鉱物の微粒子を調合した水。掘管内を通して圧入し、掘りくずとともに地表に回収する。

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精選版 日本国語大辞典 「泥水」の意味・読み・例文・類語

でい‐すい【泥水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. どろのまじった濁り水。どろみず。煩悩の世界、よごれた世界のたとえにもいう。
    1. [初出の実例]「でいすい掘り得て後よりぞ、妙法蓮花は開けたる」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐贈崔立之詩〕
  3. 花柳界をたとえていう語。
    1. [初出の実例]「父の為めに泥水(デイスイ)に沈み、終に操節を誤るに至らんのみ」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二七)

どろ‐みず‥みづ【泥水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 泥が入りまじって濁っている水。
    1. [初出の実例]「きれい水のすんだみぞがにごってとろ水のみぞに映じて」(出典:玉塵抄(1563)一三)
  3. ( その社会を濁ったところ、汚いところとたとえて ) 芸者娼妓の社会。苦界(くがい)
    1. [初出の実例]「よそのおかみさん達とは勝手が違ふだらう。泥水(ドロミズ)で腹アふくらした女だよ」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

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世界大百科事典(旧版)内の泥水の言及

【泥水検層】より

…坑井の掘削に用いる泥水ならびにそれに混在する掘屑を分析し,地層中の炭化水素濃度,岩質等を調べる方法。坑井の掘削には循環泥水を用いるが,地層中の炭化水素はこれに溶け込むので,地表に再び返ってくる泥水と掘屑を調べれば石油,天然ガスの兆候などを知ることができる。…

※「泥水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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